安全、注意に関する一般事項
エンジンは「おもちゃ」ではありません。内燃機関で動く本物のエンジンと同じである事を認識して下さい。エンジンは、不注意に扱うと本人だけではなく他人へも被害を与えるだけの威力を持っています。
誤使用による被害や損害の全責任は所有者にあります。エンジンを使用する際には、十分な注意を払い、専門家としての意識を持ってお取り扱い下さい。
エンジンを他人に譲渡する場合には、当マニュアルの添付を忘れないよう、お気を付け下さい。
ここに記載される注意事項は一般的なものであり、模型用エンジンの全てのモデルに共通に当てはまります。乱用、過失により生じうる損害や、危険の度合いにより、2種類に分けられます。
警告:この場合の危険度は、重度の傷害を引き起こす可能性があります(場合によっては死亡)。
注意:この場合の危険度は、上記ほど重大ではありませんが、物的被害、軽傷などを引き起こす可能性があります。
警告
- 十分な換気がされていない室内などでのエンジン始動、使用は避けて下さい。このエンジンは、実車のエンジンと同様に致死の可能性を持つ一酸化炭素を排出します。従って室外など開放的な場所でご使用下さい。
- 模型エンジン用燃料は有害です。燃料を目や口に入れないよう気を付けて下さい。燃料は中身が良く分かる容器に入れ、お子様の手の届かない場所に保管して下さい。
- 模型エンジン用燃料は可燃性です。火気や高温物、又点火物などから離してお取り扱い下さい。燃料の近くでの喫煙は避けるようご注意下さい。
- 模型エンジンは非常に高温になります。完全に温度が下がるまでエンジンには触れないで下さい。特にマフラー、クーリングヘッド、マニホールド部分では重度の火傷を生じさせる危険性があります。
注意
- 当エンジンは、車の模型用です。他の模型や異なる目的に使用する事は出来ません。
- お手持ちの模型にエンジンを搭載する際は、安全な方法で製造者の説明に従い、専用ドライバー、スパナを使用して行って下さい。マフラーは機能的な物を取り付け、常に手入れを行って下さい。騒音の大きなマフラーでは(特にエンジンが高馬力、高回転の場合)耳に損傷を受ける恐れがあります。このような騒音は、遠方に居る他の人にも迷惑を掛けることがあります。
- グロープラグや模型のバッテリーケーブルを十分チェックし、エンジン回転部分と接触していない事を確かめて下さい。又、キャブレターとスロットルサーボのリンケージが正常に組み付けられている事を確認して下さい。
- エンジンを停止させるには、キャブレターのスロットルを閉じ、アイドリングの状態までエンジンの回転が下がった後、キャブレターの吸気エアーフィルターを手で閉じるか、燃料供給チューブをつまんで停止させて下さい。フライホイールの回転を手や金属用具などで遅くしてエンジンを停止する事は避けて下さい。
- エンジン停止直後、グロープラグが熱を持っている間はバッテリーが接続されていなくても、エンジンを回転させるだけで再始動する事があります。
- 子供や周囲の人の安全の為、車のスタート準備中は、それらの人から少なくとも5メートル以上離れて下さい。
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